クレジッドカードを任意整理する場合の3つの注意点

クレジッドカードを任意整理する場合の3つの注意点

クレジッドカードの支払いが困難になった場合、「任意整理」と呼ばれる手段をとる取ることができます。
任意整理をすることで支払いの負担は軽減できますが、いくつかのことに注意しなければなりません。

そこでクレジッドカードを任意整理する場合に知っておきたい注意点をいくつかご紹介していきます。

任意整理とは

「任意整理」は、債務の返済が困難になった場合などにとれる軽減措置です。
クレジッドカード利用額の支払いや、クレジッドカードのショッピングローンの返済にももちろん可能です。

任意整理を行うことで、月々の返済額の軽減、利息の軽減、過払い金の軽減などが可能となります。
法的な処置となりますが、裁判所を通さないため手続き自体は比較的簡単です。

銀行引き落としの場合は注意

任意整理を行うと、月々のクレジッドカードの支払額が軽減されます。
ただし、支払い方法を「銀行引き落とし」に指定している場合、しばらくの間それが適応されず、銀行口座から支払いが続いてしまう場合があります。

このため任意整理を行った場合は、しばらくの間、設定している銀行口座の残高を0円にしておくことをおすすめします。

また、公共料金や携帯電話料金など各サービスの支払いを、「クレジッドカード引き落とし」に設定している場合は、別途各サービスの支払い窓口にて、 クレジッドカードの引き落としを設定解除&支払い方法の変更をする必要があります。

商品が引き揚げられる可能性あり

任意整理を行うと、ショッピングローンなどで購入、注文した商品・サービスが引き揚げられる可能性があります。

本や雑貨など低価格な日用品であれば引き揚げられることは余りありませんが、長期ローンで購入した自動車、大型家電など高額な商品・サービスの場合は、 引き揚げられる可能性が高くなりますので、頭に入れておきましょう。

どうしても車などを手元に残しておきたい場合は、任意整理手続きの対象から除く必要があります。
専門家に相談した上で対応を考えましょう。

カード発行が一定期間出来なくなる

任意整理を行うと、「金融事故」として扱われ、債務整理の種類・記録されている信用情報機関のデータにその記録が残ります。
(所謂ブラックリストと呼ばれるものです)

これにより、最低でも以後5年間は、新たなクレジッドカードの発行が出来なくなります。
信用情報機関のデータは、各信販会社・クレジッドカード会社で共有していますので、クレジッドカード会社を変えたとしても、基本的には5年間はクレジッドカードの発行が出来なくなります。

ただし、デビットカード等は発行できることが多いので、海外やネットショッピングでカードを使いたい方は、デビットカードに切り替えるといった方法もございます。

任意整理する際は事前に準備を

いかがでしたでしょうか。
支払いが困難になった場合は、任意整理はひとつの手段となってきますが、今回ご紹介したような注意点やリスクも生まれてきます。

専門家と相談の上、メリットデメリットを理解した上で債務整理を行いましょう。
判断するのは行った結果どうなるのかを聞いた後でも遅くはありません。

まずは自分の状況を相談し、現状からどう変わるのかを知るのが大切です。
なお、万が一、支払いが滞るようなことがあれば、任意整理をするしないに関わらず、
上記のデメリットは発生いたします。

もしそのような可能性があるのであれば、必ず専門家に相談してください。

どんなことでもお気軽にご相談ください